クワンソウは昔から眠れないときに食べていた。

クワンソウは昔、王室料理にも使われていました。

地元の良さを見直し、美味しく安全なものを食べたいという思いから、地域の伝統的な野菜に人気が高まっています。

全国的に有名なものとして、京都の京野菜や石川県の加賀野菜があります。

風土や食習慣が他の地域と大きく異なる沖縄県も、伝統的に食べられてきた地域固有の野菜や果実を、「おきなわ伝統的農産物」に指定しています。

クワンソウも、おきなわ伝統的農産物の1つです。

クワンソウは、オレンジ色の花を咲かせるユリ科の植物です。

宮古島ではシファンツァ、石垣島ではパンソーと呼ばれています。

和名をアキノワスレグサ、別名トキハカンゾウともいいます。

歌になっている忘れな草や漢方薬になる甘草とは、別の植物です。

クワンソウは以前、沖縄のどこにでも生えていました。

若芽や葉、根元の柔らかい部分は和え物に、花は酢の物や天ぷらにして食べます。豚肉や鶏肉と煮込んだ料理も、よく食べられています。

もちろんおいしいから食べられてきたのですが、他にもいろいろな効用が伝承されています。

特に葉は、眠れないときやイライラするとき、気持ちが落ち込んだときなどに好んで食べられてきました。

琉球大学の研究グループの実験でも、クワンソウの睡眠に対する効果が実証されています。

クワンソウの粉末をマウスに食べさせて脳波を調べると、クワンソウを食べていないマウスに比べて、熟眠時間が1.5倍に延びたのです。

天然の素材でこれだけの催眠効果があるものは、あまりありません。